【不登校の親】子どもが不登校になったときの対応「焦ってはいけない」

まず、保護者のみなさん。いつも子育てに家事、さらにお勤めのかたもいますよね。

お疲れ様です。

お子さんが「学校に行きたくないんだ」と吐き出してくれたこと

口では言えないけど、家に逃げ込んでいる状態であること

それはあなた達を信頼しているからです。安全地帯でいてくれているからです

決してご自分を責めないでくださいね。おうちの方が自責の念に苦しんでいると、

お子さんにも伝染してしまいます。

これまでの親子関係は、不登校や登校しぶり、引きこもりとの明確な因果関係はないということが、多くの専門家によって実証されています。(一部ネグレクトなどの要因を除く)

じゃあ、親はいつでも元気で明るくいろって?そうはいきませんよね。

登下校中の子どもたちとすれ違うたびに胸がぎゅっと締め付けられる気持ち、

私にも経験があります。

それでも思うのです。

毎日いじめられ、不適切指導に心が壊れそうになりながらギリギリの状態で登校している子もいます。

そんな子が、命を絶つような事件を目にするたび、

生きていてくれるだけでいい

生きてくれさえいればいい。

いま、学校に戻すことはそれほど大切なことなのか?

心身を壊してまで、いま、学校に戻す必要はあるのか?

取り返しがつかないことになる?

ズタボロに壊れた心はそう簡単には回復しない。

数年の勉強の遅れは、その気になれば取り戻せる。

不登校は親の育て方のせいではないが、間違った対応を続けることで状況は悪化していきます

では、不登校の子を持つ親が共通して持つ不安について、私たちのスタンスを交えながら、ひとつづつ紐解いていきます。

不登校の親の不安

1:子どもとの接し方がわからない

2:学校とのやりとりに疲弊する

3:子どもの将来が心配

1:子供との接し方がわからない

我が子が、突然、登校できなくなってしまったら、多くの親御さんは焦ります。

子どもは、「突然」行けなくなったのではありません。「ついに」行けなくなったのです。

まず、ここを理解してあげてほしいのです。これまで十分すぎるほど頑張ってきたのです。

休ませてあげてください

どのくらいの期間の休息が必要なのかは、その子に蓄積されたストレス量によって違います。

焦らずゆっくりと休ませてあげるのです。

自分が受け入れられ、安心できる場所で心と体を休ませることで、自己肯定感は回復していきます

このとき、既に鬱症状や自傷などが見られる場合は、すみやかに病院で診察を受けてください。

もちろん、鬱状態や自傷を絶対に責めてはいけません。つらい気持ちに寄り添う。それだけで大丈夫です。

子どもの安心感が増すと、「好きなことならできる」という状態に回復していく段階があります。

その期間は、制限をせずにやらせてあげてください。それが、長時間のゲームや動画視聴など、親が好ましいと思わないものであっても、受け入れてあげてください。多くの不登校経験者は「ゲームをしているあいだは、ほかの嫌なことを忘れられた」「余計なことを考えずに済んだ」「ゲーム依存は回復に必要な期間だった」と話しています。

好きなことだけできる状態なら、そうさせてあげてください

どんな自分でも受け入れてくれる大人がいることで、自分自身を受け入れる準備が本人のなかでできてきます。

「さて、そろそろ暇になってきたな」と動き出すこともあります。新しいことに挑戦しようとヨロヨロ立ち上がることもあります。

そこで親が一喜一憂する姿を見せてはいけません。

子どもは大好きな親が「望む姿ではない」と感じていることに敏感です。

期待に応えようと過剰適応してしまい、精神疾患にまで陥ってしまうこともあります。

親ができることは「どんなあなたでも大切な存在である」ということを忘れずに、見守り、受け入れることです。

2:学校とのやり取りに疲弊する

朝の欠席連絡、憂鬱ですよね。

子どもの元気が一日、二日で回復するようなものではないと判断したら、

「しばらく休ませます。再登校する場合はこちらから連絡します」と伝えてしまいましょう。

理由が明確でない場合は、「こころが疲れているので」と伝えるだけでOKです。

教育機会確保法第13条で、「不登校児童生徒の休養の必要性」が認められています。

認知が遅れている学校もあると思いますが、こちらから堂々と権利を主張していいものです。

給食費も止められます!「給食費を止めてください」とお願いしてみてください。

学校から一旦距離をとることで、親も子も、ゆっくりと休むことができます

3:子どもの将来が心配

勉強の遅れが心配

何度もしつこく言いますが、心が壊れた状態では勉強どころではありません。

そんなことにエネルギーを使い果たしては、生きる気力さえ失いかねません。

元気が回復したら、勉強の遅れを取り戻すことはできます。

学年をさかのぼって学習ができる場所を紹介します。

●地域の学習支援センター:学校からの紹介が必要。無料。在籍校に出席扱いしてもらえる可能性が一番高い

●個別指導塾(オンラインも含む)

●「すらら」など無学年性の通信教育:得意教科は飛び級、苦手強化は学年をさかのぼって学習できる

●通信制高校:不登校経験のある生徒も多く在籍しており、なかには小学校レベルからの学びなおしをサポートしてくれるところもあります

●学校外のいばしょ・タートルスペース:塾と小型フリースクールのいいとこどり入会金ゼロ。安価な利用料金。

当教室では、まず元気を取り戻すこと、エネルギーを貯めることを第一に考えて、学習支援を行っていきます

 

代表の井上は、小学校レベル全教科と英語大学受験レベルまでの指導を行えます。

わたしで足りない部分はほかの専門の指導者と連携をとっていきます。

社会性が育たない?

そもそも!!身の危険を感じるような環境で社会性なんて育ちません

休みましょう。じゅうぶんに元気が回復すれば、自然と、誰かとつながりたくなります

学年の節目にパッと復学できる子もいます。

公立学校から私立学校(逆も然り)への転校によってすんなり通えるようになった子の例も多くあります。

学校に戻らなくても、フリースクールやスポーツチーム、ボーイスカウト、習い事などを通してひとと関わる経験を積むことができます。

「大人数の集団生活は苦手だけど、小規模集団ならうまくやれた」という声もききます。

発達の特性上、他人と関わる欲求が希薄な子もいます。その場合は、特性をよく理解したうえで「社会性の強要」をしないように気を付けましょう。

完全リモートの職業が増えてきているいま、「社交的であること=社会人としての必須要素」と決めつけるのはいささか時代遅れかもしれませんね。様々な特性を持ったひとたちが、カラフルに自分らしく、自分の能力を生かして働ける社会をつくっていきたいものです。

とにもかくにも、元気の回復が最優先です。

29万人の学校に行かない子どもたち

その原因、背景、現状は29万とおりです!

29万とおりの寄り添いかたがあります。

大手のフリースクールでは叶えづらい、個別最適化されたサポートを行います

「あなたはあなたのままでいいんだよ。」

rokuchoclassroom@hotmail.co.jp 学校外のいばしょ・タートルスペース代表 イノウエ

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