高校受験‼成績×志望校で塾をいつからはじめるか教えます

進学した高校で子どもの将来の選択肢は変わります。

だからどこの高校に進学するかはとても重要です。

多くの保護者はそれをわかっています。

今は塾に通っていなくても、将来的に塾に通わせるつもりの保護者は多いと思います。

しかしどのタイミングで塾を始めればよいのか?

という悩みがありませんか?

この記事では高校受験をするために塾をはじめる時期を高校のレベルと中学校の定期テストの成績状況別に紹介します。

目次

塾を始める時期

理想は小学生のうちから

理由①勉強体力、学習習慣は早ければ早いほどつきやすいから

勉強体力や学習習慣は身につくまでに時間がかかり、子どもが大きく成長すればするほど習慣化しづらくなります。

どこの学校を目指すにしても早いうちから準備したほうが学習習慣や学習方法の定着の点でメリットは大きいです。

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理由②中学の成績を見て困ってからだと手遅れのことが多いから

まず覚えておいてほしいのは中堅の高校でも中学校の通知表に「3」があっては勝負ができません。

最低でも「4」が必要です。

たとえば日大や駒澤大学の付属高校の推薦基準は通知表の評定合計でオール4です。

小学生の間に通知表で「4」がとれる準備をしておくと中学生活に余裕が出ます。

しかし公立小学校の評価では中学生になったときに、子どもがどれくらいの成績を取れるのかがよくわからないと思います。

親が見られる成績指標は学期末に行うカラーテストと通知表くらいしかありません。

まず通知表をみて算数と国語が三段階の評価のうち一番下か一番上なら信頼してよいと思います。

小学校の先生は子どものやる気をそぎたくないので、少し苦手くらいのレベルなら一番下の評価にしません。

だから「がんばろう」や「もうすこし」に評価されるということは、かなり勉強が苦手な子どもです。

すぐに塾に行かせるなり家庭で勉強を見るなり対応をした方が良いです。

一方、甘すぎるのも良くないと思うのが人情です。

最高評価の「よくできる」は本当にできる子どもにしかつけません。

「よくできる」に評価されている子どもであれば中堅以上の高校には進学できる可能性が高いです。

進学する高校に高望みをしないのであれば現状維持で大丈夫です。

問題は真ん中の「できる」に評価される子どもです。

「できる」に分類されている子どもは中学生の5段階評価だと2~4までの子どもが入ります。

中学生になったときのことを考えると「2」,「3」のレベルの子どもは小学生の間にケアをしておく必要があります。

しかし小学校の通知表だと「2」「3」「4」は全部同じ「できる」に評価されるので、子どもの通知表を見ても実際の学力が評価できません。

子どもが中学生になったときにはじめて小学校レベルもクリアしていなかったことを知ります。

判断の目安になるのは通知表ではなくカラーテストです。

カラーテストの結果をみれば子どもが中学生になったときに勉強に困るかを判断できます。

まず小学校のカラーテストの結果が90点以上であれば心配はいりません。

中学生になって良い成績が取れるかはわかりませんが評定に「2」や「3」がつく可能性は低いです。

つぎに70点以下なら早急に対策することをおすすめします。

おそらく学校の授業を理解できていません。

成長するにつれて取り戻すことが難しくなります。

問題はカラーテストが70点や80点の場合です。

70点や80点という点数は高得点ではないけど悪くはないと判断できる点数です。

しかしカラーテストで70点台や80点台の子どもが中学生になると中学校のテストでは50~60点しか点数が取れていないケースが多いです。

定期テストで50点以下だと提出物や授業態度次第で「2」がつく可能性もあります。

中学生になり定期テストを受けてから子どもの力を知ったのでは遅い場合も多々あります。

小学生の間に中学生になることに備えて勉強をしておくのが理想的です。

どんなに遅くても中3の春からは塾に通った方がよい

理由①中学校のカリキュラムの進度では入試に間に合わないから

進学塾のカリキュラムは以下のように進んでいきます。

3年生の勉強スケジュール

春:中3カリキュラムを進める

夏:中3範囲の残りと中1,2の復習。

秋:過去問と苦手単元の復習

冬:過去問と総合問題を使って演習、推薦入試対策

春のうちに中3カリキュラムをできるだけ進めます。

そして夏に1,2年生の復習と中3の残っている範囲を終了します。

公立高校の入試問題は中学1,2年生の範囲から7割出題されるといわれています。

中1,2年生の復習をするために早い段階で中3範囲を終わらせる必要があります。

中1~中3までの基本事項を復習したら秋以降は総合問題を解いていくことで応用力をつけていきます。

9月から2月までの約半年間で入試本番に合格点を取るための得点力を鍛えます。

しかし塾に行かないと学校の進度に合わせて勉強をしていくことになります。

中学3年生の2学期が終了しても、まだ教わっていない内容があることが普通です。

学校のカリキュラムだと3学期の途中から総合問題を扱えるようになります。

入試までの準備期間としては1月の途中から2月までの1カ月しかありません。

1カ月で3年間のまとめをするのは難しいと思いませんか?

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理由②推薦入試の対策をする時間が取れるから

都立の推薦入試を希望するなら推薦入試対策をする時間が必要です。

もし内申点が高く、積極的に発言できて、論理的な考え方が教えなくてもできる子どもであれば対策をしなくても合格できます。

しかし多くの子どもは作文、面接、グループディスカッションのトレーニングをすることで合格に近づきます。

1回や2回練習しただけでは力はつきません。

練習をする時間をつくるためには2学期の間に一般入試でも合格が期待できる水準に成績がなっている必要があります。

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志望校×成績でみる塾を始めるタイミング

筑波大駒場、学芸大などの国立・開成、渋幕、早慶付属校などの私立最難関を志望する場合(偏差値70以上の学校) or 日比谷、西、戸山などの都立最難関を第一志望にしてMARCH系列以上の有名大学付属も併願したい場合(偏差値65~70未満の学校)

塾を始める理想の時期は小学生です。

遅くても中1になるタイミングで通っておくべきです。

なぜなら私立高校の最難関は高校範囲までが出題されます。

加えて英語の単語、熟語や国語の漢文、古文の知識など必要な知識は公立高校の倍以上です。

それに加えて国立、都立、私立でも渋幕、市川などは5科目入試です。

とくに私立高校で出題される理社は難易度が非常に高いです。

国立の理社は知識こそ教科書レベルですがしっかりと理解していないと解答できません。

都立の理社は私立や国立に比べるとだいぶ簡単です。

しかし高得点が要求されます。

高校範囲の勉強をしながら理社の勉強もしなければいけないので勉強量はとても多いです。

おそくても中学一年生から勉強をしていないと間に合いません。

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日比谷、戸山、青山などの都立自校作成最難関校だけ or MARCH系列の有名大学付属だけを志望する場合(偏差値60~70未満の学校)

標準的な学力の子どもが目指す場合は最難関志望同様、小学生から始めるのが理想です。

おそくても中1のはじめから塾に通い受験勉強を始めることをおすすめします。

MARCHレベルの私立志望の場合は早慶付属高とおなじように高校範囲まで出題されます。

早いうちから受験対策をしておかないと出題されるカリキュラムを消化できません。

一方、都立の最難関を目指すなら多くの知識を必要としません。

しかし通知表の評定はオール5に近い水準が必要なので定期テストの勉強スタイルは早期に確立する必要があります。

中3から独自問題を解くためのテクニックを習得する必要があります。

このレベルであれば定期テストの点数が学年トップ5に入っていれば中2の春からの通塾でも間に合います。

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小松川、三田、竹早など共通問題を使用した最難関校を志望する場合

共通問題の最難関校を志望する場合は定期テストで高得点を取って通知表の評定も高い水準であることが必要です。

目安としては中1の段階で通知表の評定の合計が36以下または中2では合計38以下であれば塾に通わせるなど勉強量を増やす対策をとることが必要です。

評定の合計が38以上であれば中3の春から始めれば無理なく志望校合格の対策がとれます。

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城東、北園、上野などの都立難関校、日東駒専レベルの大学付属校(偏差値60~65)を志望する場合

実はこのレベルの高校が一番塾を始めるタイミングが難しいです。

なぜなら通知表の合計がオール3以上オール4以下の子どもは通知表の評定と学力が一致していないケースが数多くあるからです。

女の子に多いケースだと定期テストの点数は70点台でも、まじめで授業にも一生懸命取り組む子どもだと「4」がつくケースが多々あります。

70点台後半しかテストでは取れていなくても「5」がつく場合もあります。

通知表の評定の合計は合格基準に達していても定期テストで70点台の実力だと都立入試の本番のテストでは60点台かそれを下回る可能性もあります。

共通問題の最上位校に合格するには最低でも全科目80点台が欲しいです。

一方、男の子に多い例だとテストの点数は高いけど通知表の評定が低い場合があります。

定期テストの勉強を頑張って80点を越えても提出物を出さない子どもや授業態度が悪い子どもだと評定は「3」のままです。

得点力をつけてもオール3にすこし4がある程度の水準だと合格するのは厳しいです。

このレベルの高校を志望するなら中1の段階で定期テスト5科420点以下または評定に「4」が2つ以上ない場合。

または中2で定期テスト5科430点以下または評定36以下の場合はテスト対策も対応できる塾に通うことをおすすめします。

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江戸川、豊島、深川などの都立中堅校を志望する場合

城東高校や上野高校を希望する子どもと状況は似ています。

不合格になる子どもの共通点は定期テストでとった点数以上に通知表の評定が高いということが挙げられます。

江戸川高校や深川高校クラスはしっかりと時間をかけて努力の方向を間違えなければ多くの子どもが合格レベルに到達可能です。

入試のテクニックを知らなくても学習習慣や勉強方法の確立ができていれば合格できます。

学習習慣や正しい勉強法を身につけるのは本当に長い時間がかかるので、できていない状況であれば早く塾に通うことをおすすめします。

塾に通った方がよいラインとしては中1の時は定期テストで5科400点以下または評定に4がひとつもない場合です。

中2になったら定期テストで5科420点以下または主要5科目の評定に4が2つ以上ない場合は早急に勉強スタイルや学習習慣を確立しないと入試に間に合わなくなります。

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まとめ

塾の理想的な使い方は成績で困る前から予防的に使うことです。

理想的なタイミングは一番のおすすめは小学生のうちから始めること。

次が中学生になるタイミングです。

どんなに遅くても中2の学年末テストの前後からは塾に通うことをおすすめします。

大学進学にお金がかかるから高校受験で教育費をかけない方がよいというフィナンシャルプランナーもいます。

しかし進学する高校で、その先の進路はある程度決まります。

高校受験案内で卒業生の進路先を見比べてください。

進学する高校でその先の進路が決まるということが理解できると思います。

成績と志望校別の塾に通うタイミングについては、まずは志望校が決まっていることが大前提になります。

中学生活はあっという間です。

「もう少し様子をみてから。」や「まだ平気だと。」と思っているとすぐに入試を迎えます。

早いうちから高校を調べることや子どもの進路希望を親子で共有することで最適なタイミングで受験勉強を始める時期を決めることができるでしょう。

事前に準備をして後悔のない高校入試をしてください。

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