「何をどう覚えればいいか分からない」——国語ほど対策が立てにくい教科はありません
英語や数学と違って、国語は「どこを覚えれば点数につながるか」が見えにくい教科です。
範囲表を見ても教科書の全ページが対象に見えてしまい、対策の的を絞りにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
松江第一中学校(松江一中)の国語は、現代文の読解力だけでなく、助動詞などの文法知識や漢詩・和歌の形式知識まで幅広く問われる学校です。
裏を返せば、出やすい知識分野を先に押さえておくだけで、得点の土台を作りやすい教科でもあります。
当塾・東都ゼミナールは一之江に教室を構え、船堀・松江・二之江エリアから通う生徒さんも多い塾です。松江第一中学校の過去の定期テストを継続的に分析し、回ごとにどう対策すれば得点できるかをまとめました。
松江第一中学校 国語の通年の傾向
本記事は2026年度版として過去問を分析した傾向をまとめています。
- 助動詞・品詞の識別が2学期(中間・期末)に繰り返し出題されます。
- 漢詩・和歌など古典の形式知識は第3回(11月)に集中する傾向があります。
- 「おくのほそ道」(松尾芭蕉)が複数年度で使われる定番教材です。
- 論説文の対比構造・小説の心情変化を読み取る設問が毎回の中心です。
- 年度によっては、漢字・文法・古典を扱う先生と現代文読解を扱う先生に分かれて実施されます。
テスト回ごとの出る内容・解き方・出題例
第1回定期考査(6月)
① この回で出やすい単元:現代文(論説文・小説の読解)、古文(「おくのほそ道」など)、漢字
② 要点+覚え方・解き方のコツ
論説文は「筆者の主張とその理由」を段落ごとに一言でまとめる練習をしておくと、要約や空欄補充の設問に強くなります。対比されている2つの事柄を線で結ぶように整理するのがコツです。
古文は現代語訳をまるごと暗記するのではなく、「誰が」「何をした」の主語を補いながら読む練習をすると、内容読解の設問に対応しやすくなります。
③ こんな問題が出ます(出題例)
– 問い:次の文の空欄に当てはまる接続語を選びなさい。「彼は勉強が得意だ。( )、スポーツも万能だ。」ア しかし イ そのうえ ウ なぜなら 【答】イ 解くポイント:前後の内容が同じ方向(プラスの情報の追加)でつながっているので、添加の接続語を選ぶ。
– 問い:「草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」の句の直前で、作者は自分の庵を人に譲ろうとしている。この時の心情として最も近いものを選びなさい。ア 新生活への期待のみ イ 住み慣れた場所への未練を抱きつつ旅立つ寂しさ ウ 無関心 【答】イ 解くポイント:主語(作者)を補いながら前後の文脈を追うと、単なる事実描写ではなく心情がにじむ表現だとわかる。
④ 対策の優先順位:論説文は段落ごとの要旨整理を反復する→古文は主語を補って読む練習をする→漢字は教科書の新出漢字を毎日少しずつ確認する。
第2回定期考査(9月)
1.この回で出やすい単元
現代文(論説文・小説)、文法(品詞・助動詞の識別)
2.要点+覚え方・解き方のコツ
助動詞の識別は、まず文末を「言い切りの形」に戻す練習をします。同じ「ない」でも、動詞に付けば打消の助動詞、分割できなければ形容詞の一部、と見分ける型を持つと迷いません。
品詞の識別は、「単独で意味を持つか(自立語か)」「活用するか」の2つを順に自分に問いかけると整理できます。
3.こんな問題が出ます(出題例)
問い:次の――線部の「ない」のうち、他と意味の異なるものを一つ選びなさい。
ア 教室は広くない
イ 僕は行かない
ウ 知らせが来ない
エ もったいない
【答】エ 解くポイント:ア〜ウは打消の助動詞だが、エは形容詞の一部で分割できない。
問い:「彼はとても静かな人だ。」の――線部「静かな」の品詞を答えなさい。
【答】形容動詞 解くポイント:「静かだ」で言い切れ、活用する自立語なので形容動詞。「な」の形だけで連体詞と間違えないよう、言い切りの形に戻して判断する。
4.対策の優先順位
助動詞は「言い切りの形に戻す」型を反復する→品詞は自立語・活用の2つの問いで判別する→現代文は対比構造を意識した読解練習をする。
第3回定期考査(11月)
1.この回で出やすい単元
現代文(長文の論説文・小説)、漢詩・和歌などの古典総合、文法(助動詞の識別)
2. 要点+覚え方・解き方のコツ
漢詩はまず形式(一句の字数×句数の組み合わせ)を判別する型を持ちます。押韻は偶数句末(第1句末を含むことも)の音に注目すると見つけやすくなります。
和歌は歌集の成立順(万葉集→古今和歌集→新古今和歌集)と、代表的な技法(枕詞・掛詞・体言止め)をセットで覚えておくと、文学史の設問にも対応できます。
3.こんな問題が出ます(出題例)
-問い:一句が五字、四句からなる漢詩の形式を漢字四字で答えなさい。
【答】五言絶句
解くポイント:一句の字数(五言・七言)と句数(絶句=4句、律詩=8句)の組み合わせで形式名が決まる。
-問い:現存する日本最古の歌集はどれか。
ア 古今和歌集
イ 万葉集
ウ 新古今和歌集
【答】イ
解くポイント:成立順は万葉集(奈良時代)→古今和歌集(平安時代)→新古今和歌集(鎌倉時代)。
時代とセットで覚えると混同しない。
4. 対策の優先順位
漢詩・和歌の形式・技法を一覧表にまとめて覚える→助動詞の識別を過去問形式で反復する→現代文は長文になるほど時間配分を意識して解く練習をする。
つまずきやすいポイント・よくある失点
- 助動詞の識別で、同じ「ない」でも打消と形容詞の一部を混同する
- 漢詩の形式・押韻のルールを覚えていない
- 和歌の歌集の成立順や技法の知識があいまい
- 論説文の抜き出し問題で、指定字数や文末表現の条件を満たせない
今日からできる対策・勉強法
- 第1回範囲は論説文の要旨整理と古文の主語補いを教科書本文で練習する
:段落ごとに「筆者は何を言いたいか」を一言でメモする習慣が効果的です。 - 第2回範囲は助動詞を「言い切りの形に戻す」型で毎日確認する
:教科書の文章から「ない」を探し、打消かどうかを分類する練習をしましょう。 - 第3回範囲は漢詩・和歌の形式・技法を一覧表にまとめて覚える
:形式名・句数・字数・歌集の成立順を1枚の表にしておくと直前の確認がしやすくなります。 - 現代文全般は「筆者の主張」に線を引きながら読む習慣をつける
:どの文章でも共通して使える読み方です。
保護者の方へ
国語は「何を覚えればいいか」が見えにくい教科ですが、漢字・助動詞・古典の形式知識は覚えれば得点に直結する部分です。「今日は漢字テストあった?」「助動詞、覚えた?」といった声かけだけで、お子様が自分の理解を確認するきっかけになります。
まとめ
松江第一中学校の国語は、現代文の読解力と、助動詞・漢詩和歌といった知識分野の両方が問われる学校です。回ごとに出やすい知識を押さえ、出題例で実際に手を動かして練習することが得点への近道です。
もし「うちの子に合った対策の進め方を相談したい」という場合は、一之江・船堀エリアの定期テスト対策に強い塾の無料学習相談もご検討ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 定期テスト対策はいつから始めればいいですか?
A. 特に助動詞や漢詩・和歌の形式知識は積み重ねが必要なので、テスト範囲発表を待たず、日頃から少しずつ触れておくほうが安心です。
Q. 国語が苦手でも今から間に合いますか?
A. 国語は感覚で解いていると感じがちですが、この学校では助動詞や漢詩・和歌の型を覚えるだけで得点しやすくなる問題が多く、知識分野から手をつけるのがおすすめです。
Q. 漢字の勉強はどこまでやればいいですか?
A. まずは教科書の新出漢字を中心に、読み書きとも確実にできるようにしておくのが基本です。範囲表が出たら、その中の漢字を優先して復習しましょう。
【松江第一中学校の定期テスト対策でお悩みの保護者様へ】
助動詞の識別や漢詩・和歌の形式知識など、覚えれば得点につながる部分は「型」を知っているかどうかで差がつきます。詳しい指導内容や実績は、一之江・船堀エリアの定期テスト対策に強い塾の無料学習相談 をご覧ください。



