「[ ]の中の文字について解きなさい」を、いつも後回しにしていませんか
テスト範囲表に「等式の変形」と書いてあっても、地味な計算問題だと思って優先順位を下げていないでしょうか。松江第一中学校(松江一中)の中2数学では、この「等式を指定の文字について解く」問題が、単独の設問として毎回のように出題されています。計算そのものは難しくなくても、後回しにした結果、本番で手順を思い出せず失点するケースが目立ちます。
当塾・東都ゼミナールは一之江に教室を構え、船堀・松江・二之江エリアから通う生徒さんも多い塾です。松江第一中学校の定期テストの過去問を実際に読み比べ、回ごとにどこで差がつくのかを整理しました。
松江一中 中2数学の通年の傾向
当塾では松江第一中学校の定期テストを継続的に収集し、出題の傾向を分析しています。
本記事はその分析にもとづくものです。
- 等式を指定の文字について解く問題
第1回・第2回を中心にほぼ毎回、独立した設問として出題されます。円錐や角柱の体積の公式、平行四辺形の面積の公式など、既存の公式をアレンジして「〜について解きなさい」と問う形が定番です。 - 文字式を使った整数の性質の証明
連続する整数・奇数の和、2けたの自然数の位を入れ替えた差などが、第1回・第2回で高い頻度で出題されます。パターンがある程度決まっているため、型を覚えているかどうかで差がつきます。 - 第3回
11月は一次関数が主役で、式を求める問題・グラフから交点を読み取る問題・図形や反比例との融合問題まで幅広く出ます。 - 図形の証明(三角形の合同、二等辺三角形・平行四辺形の性質)は第2回〜第4回にかけて継続して出題され、記述式で配点も大きくなっています。
- 直近の学年末(第4回)は確率(さいころ・トランプ・くじ・座標上の確率)にほぼ絞られた出題でした。以前の年度では図形の証明や一次関数との融合問題が学年末の中心だったこともあり、この単元の比重は年度によって変わる可能性があります。
独学で過去問に目を通しただけでは気づきにくい点として、「等式を指定の文字について解く」問題は教科書の中では地味な扱いですが、この学校では毎学期のように単独で配点される、という事実があります。
計算問題として軽視せず、公式を見た瞬間に「この文字について解くとどうなるか」を練習しておくことが得点につながります。
テスト回ごとの出る内容・解き方・出題例
第1回定期考査(6月)
この回で出やすい単元
正負の数・文字式の計算、等式を指定の文字について解く問題、文字式を使った整数の性質の証明、比例・反比例の基礎、平行線と角度・多角形の内角と外角、資料の整理(代表値)
要点と覚え方・解き方のコツ
等式を指定の文字について解く問題は、「解きたい文字の項だけを片方の辺に残す→それ以外の項を移項する→最後に係数でわる」という3ステップを崩さないことが大切です。移項のたびに符号が変わる点、係数が分数のときにわり算ではなく逆数をかける形にする点でミスが出やすいので、公式を1つ変形するたびにこの3ステップを声に出して確認する習慣をつけると安定します。
文字式を使った整数の性質の証明は、「連続する整数はn、n+1、n+2のように文字で表す」「連続する奇数は2n-1、2n+1のように表す」という型をまず覚えることが出発点です。そのうえで、和や差の式を計算し、最後に必ず「nは整数だから、〇〇は△△の倍数である」という結論の1文を書きます。この結論の1文を書き忘れると、式の計算が合っていても減点されます。
こんな問題が出ます
問1 等式 3x+2y=12 を y について解きなさい。
【答】y=(12-3x)÷2
解くポイント:yの項だけを左辺に残すためにxの項を移項してから、yの係数2で両辺をわる。移項のときに符号が変わることを忘れない。
問2 連続する3つの整数の和は3の倍数になることを、文字式を使って説明しなさい。
【答】真ん中の整数をnとすると、連続する3つの整数はn-1、n、n+1と表される。これらの和は(n-1)+n+(n+1)=3nとなる。nは整数だから、3nは3の倍数である。したがって、連続する3つの整数の和は3の倍数になる。
解くポイント:文字の設定と式の計算だけで終わらせず、「nは整数だから3nは3の倍数である」という結論の1文まで書き切る。ここを書き忘れると減点される。
この回の対策の優先順位
まず等式を指定の文字について解く3ステップ(残す→移項→係数でわる)を公式の練習で反復する→次に整数の証明は「文字の設定→式の計算→結論の1文」の型を暗記してから過去問形式で練習する。
第2回定期考査(9月)
この回で出やすい単元
連立方程式(代入法・加減法、分数や小数を含む形)とその文章題、図形の証明(三角形の合同)、資料の整理
要点と覚え方・解き方のコツ
連立方程式は、係数を見て「代入法で片方の式をすぐ代入できる形か」「加減法で1つの文字の係数をそろえやすいか」を先に判断すると、無駄な計算を減らせます。分数や小数を含む式は、最初に両辺を整数倍して係数を整理してから解き始めると、計算ミスが大きく減ります。
文章題では、「何を x、何を y とするか」を最初に決めてから、数量の関係を2つ見つけて式にします。個数の合計・代金の合計のように、異なる種類の数量に着目すると2本の式が立てやすくなります。
図形の証明は、「合同条件のうちどれが使えそうかを図の中から探す→仮定からわかることを書き出す→対応する辺や角が等しいことを示す」という順で進めると、書き出しで止まりにくくなります。
こんな問題が出ます
問1 連立方程式 {2x+3y=8, 3x-y=1} を解きなさい。
【答】x=1、y=2
解くポイント:下の式をy=3x-1の形にしてから上の式に代入すると、xだけの方程式になり計算しやすい。
問2 1個120円のノートと1本80円のペンをあわせて10個買ったところ、代金の合計は1000円になった。ノートとペンをそれぞれ何個買ったか求めなさい。
【答】ノートの数をx冊、ペンの数をy本とすると、x+y=10、120x+80y=1000。これを解いて x=5、y=5。
解くポイント:個数の合計と代金の合計という、別々の数量に着目して2本の式を立てる。
この回の対策の優先順位
連立方程式は代入法と加減法のどちらが速いかを見極める練習を先にする→分数・小数を含む式は整数に直してから解く手順を固める→図形の証明は合同条件を教科書通りの言い回しで書く練習をする。
第3回定期考査(11月)
この回で出やすい単元
一次関数(式を求める・グラフ・変域・変化の割合)、反比例や図形との融合問題、二等辺三角形・平行四辺形の証明
要点と覚え方・解き方のコツ
一次関数の式を求める問題は、「傾きが分かっているか」「2点の座標が分かっているか」で手順を使い分けます。傾きが分かっている場合は、通る点の座標を y=ax+b に代入してbを求めるだけです。2点の座標しか分からない場合は、まず変化の割合(yの増加量÷xの増加量)を計算して傾きを出してから、同じ手順でbを求めます。
図形と一次関数の融合問題では、グラフの交点の座標を求める、直線と反比例のグラフの交点を求める、といった設問が多くなります。まず2つの式を連立方程式として解けば交点の座標が求まる、という基本に立ち返ると混乱しません。
二等辺三角形・平行四辺形の証明は、「仮定からわかることを先に書き出す→合同や平行線の性質のうちどれが使えるかを図に書き込む→対応する条件を示して結論を導く」という手順を守ると、書き出しで止まらずに進められます。
こんな問題が出ます
問1 一次関数 y=2x-3 のグラフに平行で、点(1, 4)を通る直線の式を求めなさい。
【答】y=2x+2
解くポイント:平行な直線は傾きが等しいので、傾き2をそのまま使い、点(1, 4)を代入して切片を求める。
問2 AB=ACである二等辺三角形ABCで、頂角Aの二等分線と辺BCとの交点をDとする。このとき、AD⊥BCであることを証明しなさい。
【答】△ABDと△ACDにおいて、AB=AC(仮定)、∠BAD=∠CAD(二等分線の定義)、AD=AD(共通)。2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、△ABD≡△ACD。合同な図形の対応する角は等しいので∠ADB=∠ADC。この2つの角の和は180°なので、それぞれ90°である。したがって、AD⊥BCである。
解くポイント:合同を示す→対応する角が等しいことを利用する→角の和が180°であることから90°を導く、という3段階の流れを崩さない。
この回の対策の優先順位
一次関数の式を求める2パターン(傾きが分かる場合/2点が分かる場合)を両方とも練習する→交点を求める問題は連立方程式に直して解く手順を固める→図形の証明は「仮定を書き出す→条件を示す→結論」の順で書く練習をする。
第4回定期考査(学年末・2月)
この回で出やすい単元
確率(さいころ・トランプ・くじ・座標上の確率)
要点と覚え方・解き方のコツ
確率の基本は、「起こりうるすべての場合の数」を分母にし、「求めたい条件に合う場合の数」を分子にすることです。さいころ2個やカードを使う問題では、表や樹形図をかいて場合の数をもれなく数え上げる練習をしておくと、数え間違いを防げます。
「少なくとも1つ」を求める問題は、そのまま数えようとすると場合分けが多く複雑になりがちです。「まったく条件に当てはまらない場合」の確率を1から引く、という考え方に慣れておくと、計算量を大きく減らせます。
こんな問題が出ます
問1 大小2つのさいころを同時に投げるとき、出た目の和が7になる確率を求めなさい。
【答】6/36=1/6
解くポイント:目の出方は全部で36通り。和が7になる組み合わせを表にして数え上げると6通り見つかる。
問2 赤玉2個、白玉3個が入った袋から同時に2個の玉を取り出すとき、少なくとも1個が赤玉である確率を求めなさい。
【答】7/10
解くポイント:「少なくとも1個が赤玉」は「2個とも白玉」の余事象。2個とも白玉になる確率を1から引いて求めると計算が楽になる。
この回の対策の優先順位
まず表や樹形図で場合の数をもれなく数え上げる練習をする→「少なくとも」を含む問題は余事象の考え方に慣れる→時間のある年は図形の証明・一次関数の融合問題も範囲に含まれることがあるため、直前のテスト範囲表で最終確認をする。
つまずきやすいポイント・よくある失点
- 等式を指定の文字について解く問題で、移項のときに符号を変え忘れる、分数の形で答えずに約分できない形のまま止めてしまう
- 整数の性質の証明で、文字の設定と式の計算はできていても、「〇〇は整数だから」「したがって△△の倍数である」という結論の1文を書き忘れる
- 連立方程式で、分数や小数を含む式を先に整数に直さないまま計算し、途中で符号や係数を間違える
- 図形の証明で、合同条件を「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」のような教科書通りの言い回しで書けず、部分点を落とす
- 一次関数のグラフ・交点の問題で、2つの式を連立方程式として解く発想に気づかず、グラフから目分量で読み取ろうとして誤答する
- 確率の「少なくとも1つ」の問題で、余事象を使わずに複雑な場合分けをして数え間違える
今日からできる対策・勉強法
- 等式変形は公式集を使って3ステップを反復する:円錐の体積、平行四辺形の面積など、教科書に出てくる公式を「指定された文字について解く」形で繰り返し練習しましょう。
- 整数の証明は型を先に暗記してから問題数をこなす:「文字の設定→式の計算→結論の1文」の型を紙に書き出し、過去問形式の問題で毎回この順番通りに書く練習をします。
- 連立方程式は分数・小数を含む式から先に片づける:整数に直してから解く手順を体に染み込ませておくと、本番での計算ミスが減ります。
- 一次関数はグラフを描いてから式を求める:頭の中だけで考えず、簡単なグラフをかいて傾きや切片のイメージをつかむと、応用問題でも手が止まりにくくなります。
- 確率は表や樹形図をかく習慣をつける:場合の数を数えるときは省略せずに書き出し、余事象の考え方も合わせて練習しておきましょう。
やり方が分かっても、つまずくのはここから
- 優先順位がつけられない:等式変形や整数の証明は、範囲表の中では地味に見えて後回しにされがちですが、実際の配点は決して小さくありません。この配分は過去問を通しで見ないと判断しづらいところです。
- 「わかったつもり」を自分では検知できない:整数の証明や図形の証明は、模範解答を読んで「なるほど」と思っても、白紙の状態から自分で書き出せるかは別問題です。この確認は誰かに問題を出してもらわないと気づきにくいものです。
- 証明の自己採点がしづらい:図形の証明は、途中式のどこまでが正しくてどこから減点対象になるのか、生徒本人には判断がつきにくい分野です。
- 手が止まったときに再開できない:連立方程式や一次関数の応用問題でつまずいたまま時間だけが過ぎてしまうと、そのまま学習量の差になっていきます。
当塾では、こうした証明問題の途中式を実際に確認し、「わかったつもり」になっている箇所を確認テストで洗い出したうえで、解き方の手順を一緒に振り返っています。
保護者の方へ
ノートを見たときに、証明問題の途中で手が止まったまま次のページに進んでいたり、等式変形の宿題だけ後回しにされていたりする様子は、この単元でつまずいているサインかもしれません。等式変形や証明の正誤を保護者様が細かく確認する必要はありません。「今日はどこまで進んだ?」「証明の問題、最後まで自分で書けた?」といった、状況を聞く声かけだけでも、理解度を確認するきっかけになります。
江戸川区で長年、地元の中学生を指導してきた立場から言うと、証明問題や等式変形でつまずく生徒さんの多くは、計算力そのものよりも「型を知らない」ことが原因になっているケースがほとんどです。松江第一中学校の生徒さんも含め、これまでの進学先の実績は歴代の進学先の一覧からご覧いただけます。
まとめ
松江第一中学校の中2数学は、等式を指定の文字について解く問題や整数の性質の証明といった、地味だが毎回出題される単元を落とすかどうかで差がつく教科です。第3回の一次関数、学年末の確率まで、回ごとに主役となる単元の型を押さえ、出題例で実際に手を動かして練習することが得点への近道です。
お子様に合った対策の進め方を相談したい場合は、一之江・船堀で定期テスト対策に強い塾の無料学習相談も受け付けています。
よくある質問(FAQ)
Q. 松江第一中学校の中2数学の定期テスト対策はいつから始めればいいですか? A. テスト範囲が発表されてから慌てて始めるより、日頃から等式変形や整数の証明といった「型」を覚えておくほうが安心です。特に等式変形は毎回のように出題されるため、早めの反復がおすすめです。
Q. 数学が苦手でも今から間に合いますか? A. 苦手な単元によりますが、この学校では等式を指定の文字について解く問題や整数の証明が高頻度で出るため、この2つの型を重点的に復習すると得点につながりやすい傾向があります。
Q. 松江第一中学校の数学の平均点はどれくらいですか? A. 学校が公表する平均点については、当塾では把握しておりません。過去問の傾向から「出やすい単元」はお伝えできます。
Q. 体験授業だけ受けて、入塾しなくても大丈夫ですか? A. 2週間の無料体験授業をご用意しており、実際に受けてみて入塾が難しいと判断された場合はお電話1本でお断りいただけます。入塾を決めていない段階での学習相談だけでも受け付けています。
Q. 松江第一中学校に通っていますが、傾向を把握していますか? A. はい。当塾では松江第一中学校の定期テストを継続的に収集し、回ごとにどの単元が中心になるかを分析しています。
【松江第一中学校の中2数学でお悩みの保護者様へ】
「計算問題はできているはずなのに、証明になるとまったく手が動かない…」 「一つの単元でつまずくと、そのあとの単元まで連鎖してわからなくなってしまう…」
当塾では、証明問題の途中式を一緒に確認しながら、つまずいている単元まで戻って解き方の型を組み立て直す指導をしています。
東都ゼミナールでは、通常授業と演習日を含む2週間の無料体験授業をご用意しています。実際に受けてみて入塾が難しいと判断された場合は、お電話1本でお断りいただいてかまいません。無理な勧誘は一切いたしません。入塾を決めていない段階での学習相談だけでも受け付けています。



