最終更新:2026年8月
歴史は歴史、公民は公民、と別々に考えていませんか
社会は暗記科目だと思われがちですが、松江第一中学校の3年生の定期テストを見ると、単純な一問一答の積み重ねだけでは対応しきれない作りになっています。
特に特徴的なのが、「学期の前半は歴史、後半は公民」という分け方ではなく、中間考査でも期末考査でも、歴史と公民が同じ回にまとまって出題される点です。
範囲表を見て「今回は歴史が中心」と思い込んで公民を後回しにすると、思ったより公民の分量が多くて手が回らない、ということが起こりやすい学校です。
当塾・東都ゼミナールは一之江に教室を構え、松江・船堀・二之江エリアから通う生徒さんも多い塾です。
松江第一中学校の定期テストの現物にあたり、歴史と公民がどのように並行して出題されているかを整理しました。
松江第一中学校 社会の通年の傾向
当塾では、松江第一中学校の定期テストの現物を継続的に集めて分析しています。本記事はその分析にもとづく、社会の対策記事です。
- 歴史と公民が、学期で区切られず同時並行に出題されます。
中間・期末のどちらの回にも、歴史と公民の両方がまとまった分量で出ます。 - 歴史は江戸時代から現代まで、時代順に進みます。
第1回は江戸〜幕末、第2回は明治〜大正、第3回は昭和〜現代という流れです。 - 公民は人権の歴史から入り、統治のしくみ、経済へと進みます。
第2回で人権思想史と三権分立の基礎、第3回で経済分野が本格化します。 - 年代の並べ替え、誤っているものを選ぶ形式、資料・グラフを読み取っての記述が、歴史・公民のどちらでも繰り返し出ます。単純な暗記だけでなく、資料から理由を文章にする力が問われます。
範囲表だけを見ると「歴史範囲」「公民範囲」と分野ごとに区切られているように見えますが、実際の出題は歴史と公民が同じ回に同時に来るため、どちらか一方に偏った対策をすると、もう一方が手薄になりやすい学校です。
テスト回ごとの傾向と類題
第1回定期考査(6月)
この回で出やすい単元
歴史は江戸時代の政治・産業(新田開発、五街道と海上交通、元禄文化、享保・寛政・天保の改革)と、開国・幕末(不平等条約、尊王攘夷運動)、さらに世界史として市民革命(ピューリタン革命・名誉革命・アメリカ独立革命・フランス革命)と産業革命が出やすい範囲です。
公民は現代社会の基本用語(グローバル化、情報化、少子高齢化と社会保障、持続可能性、文化と多文化共生)が中心です。
要点と覚え方・解き方のコツ
江戸の三大改革(享保・寛政・天保)は、それぞれを単独で覚えようとすると混同します。
「誰が行ったか」「何を目的にしたか」「代表的な政策は何か」の3点を1セットにして、改革ごとにカードのように整理すると区別しやすくなります。
たとえば天保の改革なら、水野忠邦が財政再建のために株仲間を解散させ、農民を村に帰らせた、という3点セットです。
市民革命は、それぞれの革命が「誰の権力を制限しようとしたのか」で区別すると整理しやすくなります。
名誉革命は国王の権限を議会が制限し、アメリカ独立革命は本国イギリスからの課税に抵抗し、フランス革命は身分制度そのものを打ち破ろうとした、という違いです。
公民の基本用語は、資料を見る前に自分の言葉で一言の定義を言えるようにしておくことが大切です。
グローバル化・情報化・少子高齢化といった言葉を説明できないまま資料読み取り問題に進むと、資料の意味を取り違えやすくなります。
こんな問題が出ます
問1 江戸時代の三大改革のうち、株仲間を解散させ、江戸に流入した農民を村に帰らせる政策を行ったのは誰か。
【答】水野忠邦(天保の改革)
解くポイント:享保・寛政・天保の改革は、「誰が」「何のために」「代表的な政策は何か」を3点セットで覚えると区別しやすい。
問2 「代表なくして課税なし」を掲げてイギリス本国からの課税に抵抗した市民革命はどれか。
【答】アメリカ独立革命
解くポイント:課税への反発から始まった革命だと分かれば、国王の権限を議会が制限した名誉革命や、身分制度の打破を目指したフランス革命と混同しにくくなる。
この回の対策の優先順位
江戸の三大改革を「誰・目的・政策」の3点セットで整理する→市民革命4つを「誰の権力を制限したか」で区別する→現代社会の基本用語(グローバル化・情報化・少子高齢化)を自分の言葉で説明できるようにするという順で進めると効率的です。
第2回定期考査(9月)
この回で出やすい単元
歴史は明治維新(地租改正、殖産興業、四民平等)、自由民権運動と大日本帝国憲法の制定、日清戦争・日露戦争(講和条約の内容と結果)、大正デモクラシー(米騒動、原敬内閣、平塚らいてうと女性運動)が中心です。公民は人権思想の歴史(ロック・モンテスキュー・ルソー)、大日本帝国憲法と日本国憲法の比較、三権分立・国会・内閣・裁判所の基礎、比例代表制の議席配分計算が出やすい範囲です。
要点と覚え方・解き方のコツ
日清戦争・日露戦争は、講和条約の名前と結果を分けて覚えると混同しません。日清戦争は下関条約で、賠償金と領土(後に三国干渉で返還した地域を含む)を得ましたが、日露戦争はポーツマス条約で、賠償金を得られなかった点が対照的です。「賠償金の有無」という1つの軸で2つの戦争を比べると記憶に残りやすくなります。
人権思想の3人の思想家は、代表的な著作とキーワードを1対1で結びつけて覚えます。ロックは抵抗権と社会契約論、モンテスキューは法の精神と三権分立、ルソーは社会契約論と人民主権、という組み合わせです。似た響きの著作名が並ぶので、「三権分立といえばモンテスキュー」のように1つだけ強く結びつけておくと選択問題で迷いません。
比例代表制のドント式は、各政党の得票数を1、2、3…の整数で順番に割っていき、その商が大きい順に定数分だけ議席を配分する、という手順そのものを覚えておけば得点できます。計算をあいまいな感覚で行わず、必ず表を作って商を書き出す習慣をつけることが重要です。
こんな問題が出ます
問1 日清戦争の講和条約で日本が獲得したが、その後の三国干渉によって清に返還した地域はどこか。
【答】遼東半島
解くポイント:下関条約の内容(賠償金・領土・朝鮮の独立承認)と、その後の三国干渉の展開をセットで覚えておくと、条約名と地名を混同しにくい。
問2 「法の精神」を著し、三権分立を主張した思想家は誰か。
【答】モンテスキュー
解くポイント:ロック=抵抗権・社会契約論、モンテスキュー=法の精神・三権分立、ルソー=社会契約論・人民主権、と著作とキーワードを1対1で結びつけておくと選択問題で迷わない。
この回の対策の優先順位
日清戦争・日露戦争の講和条約の内容と結果を表にして比べる→思想家3人と著作・キーワードを1対1で結びつける→比例代表のドント式計算を、実際に手を動かして2〜3回練習する、という順で進めると効率的です。
第3回定期考査(11月)
この回で出やすい単元
歴史は世界恐慌とファシズムの台頭、日中戦争・太平洋戦争、戦後改革(GHQ、農地改革、選挙権の拡大、日本国憲法の制定)、冷戦と55年体制、高度経済成長が中心です。公民は基本的人権の詳細(自由権・社会権・新しい人権)、憲法改正の手続き、経済のしくみ(消費者の権利、企業と生産、財政、価格と金融、為替と貿易、景気循環)が出やすい範囲です。
要点と覚え方・解き方のコツ
世界恐慌への対応は、国ごとに1つずつセットにして覚えると整理しやすくなります。アメリカはニューディール政策で公共事業を増やし、イギリス・フランスはブロック経済で自国と植民地を優先し、ソ連は五か年計画で影響を受けずに成長を続けた、という対応の違いです。
戦後改革は「誰のために何を変えたのか」を軸に整理すると、記述問題でも書きやすくなります。農地改革は小作人のために自作農を増やし、選挙権の拡大は満20歳以上の男女のために政治参加の範囲を広げた、という対象を意識する覚え方です。
為替の円高・円安は、先に「1ドルを買うのに必要な円が減る方向が円高」という基準を固定してから考えると混乱しません。基準さえ固定できれば、その後に輸出入どちらが有利かという応用問題にも対応しやすくなります。
こんな問題が出ます
問1 世界恐慌に対し、公共事業を増やして失業者を減らす政策を行ったアメリカの大統領は誰か。
【答】(フランクリン・)ローズベルト
解くポイント:世界恐慌への対応は、アメリカ=ニューディール政策、イギリス・フランス=ブロック経済、ソ連=五か年計画、と国ごとに1つずつセットで覚えておくと選択問題で迷わない。
問2 戦後、GHQの指導のもとで農村部で行われ、多くの小作人が自作農になった改革を何というか。
【答】農地改革
解くポイント:戦後改革は「誰のために何を変えたか」を軸に整理する。農地改革は小作人のため、選挙権の拡大は満20歳以上の男女のため、と対象を意識すると記述問題でも書きやすい。
この回の対策の優先順位
世界恐慌への各国の対応を表にまとめる→戦後改革を「誰のために何を変えたか」で整理する→為替の円高・円安の基準を固定してから損得を考える練習をする、という順で進めると効率的です。
つまずきやすいポイント・よくある失点
- 年代の並べ替え問題で、出来事の前後関係をあいまいな記憶のまま解答し、順序を誤る
- 「誤っているものを選びなさい」という指示を読み落とし、正しい選択肢を選んでしまう
- 空欄が複数ある完答形式の設問で、一部だけ合っていても得点にならず失点する
- 記述問題で、資料の数値や「〜の語句を使って」という指定語句を使わずに一般論だけで答えてしまう
- 漢字で書くべき語句をひらがなで解答し、不正解になる(多くの回で「漢字で書くべき語句はすべて漢字で答えること」という指示がある)
- 比例代表のドント式計算や為替の円高・円安の計算で、手順をあいまいに済ませて計算を誤る
今日からできる対策・勉強法
- 範囲表を見たら、歴史と公民の両方が同じ回に出ることを前提に計画を立てる
どちらか一方に偏った対策にならないよう、最初に両分野の分量を確認しましょう。 - 年代の並べ替えは、教科書の年表を見ずに自分で書き出す練習をする
見て分かることと、書き出せることは別の力です。 - 記述問題は、指定語句をまず紙に書き出してから文章を組み立てる
指定語句を使い忘れる失点を防げます。 - 比例代表・為替などの計算問題は、手順を紙に書いて2〜3回繰り返す
感覚で解かず、毎回同じ手順で計算する習慣をつけましょう。
やり方が分かっても、つまずくのはここから
ここまでの内容は、読めば「なるほど」と思えるはずです。しかし、実際にテストで得点できるかどうかは別の問題です。松江第一中学校の社会には、次のような「一人では難しい理由」があります。
- 歴史と公民が同時に進むため、どちらから手をつけるべきか優先順位がつけられない
範囲表だけを見ると、どちらも同じ重さに見えてしまいます。 - 「覚えたつもり」を自分では検知できない
年代の並べ替えや思想家の区別は、解答を見て納得することと、白紙から書き出せることが別の力です。この確認は他者がいないと成立しにくいものです。 - 記述問題の自己採点ができない
指定語句を使えているか、資料の数値を正しく引用できているかは、自分では判断しづらい部分です。 - 比例代表のドント式や為替の計算で手が止まると、そこで再開できなくなる
分からない箇所で止まった時間が、そのまま学習量の差になります。
東都ゼミナールでは、こうした「一人では気づきにくい部分」を確認テストや記述問題の添削、質問対応を通じて一緒に埋めていきます。
保護者の方へ
社会は範囲が広く、保護者様が内容を細かく教える必要はありません。ただし、家庭で見れば分かるサインはあります。年表を書くノートの手が止まっている、資料集を開かずに用語だけを覚えようとしている、記述問題の欄を白紙のまま提出している、といった様子が見られたら、理解がついていっていないサインかもしれません。
保護者様が歴史や公民の内容そのものを教える必要はありません。「今回のテストは歴史多め?公民多め?」と聞くだけでも、お子様が自分の理解を確認するきっかけになります。「この前習った条約の名前、言える?」のように、状況を聞く声かけが効果的です。
江戸川区で長年、地元の中学生を指導してきた立場から言うと、社会は「範囲が広いから後回し」にされやすい教科です。当塾では、実際に通う中学生とご家庭の声も公開していますので、対策の進め方に迷ったときの参考にしていただければと思います。
まとめ
松江第一中学校の社会は、歴史と公民が学期で分かれず同時並行に出題される点が最大の特徴です。年代の並べ替え、資料を読み取っての記述、完答形式の設問が多く、暗記だけでなく資料から理由を組み立てる力が問われます。「今回は歴史が中心」と思い込まず、両分野を同時に見据えて対策を進めることが得点への近道です。
次の回に向けて何から手をつけるべきか気になる方は、船堀・松江エリアから通える塾の無料学習相談にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 松江第一中学校の社会の平均点はどれくらいですか?
A. 学校が公表する平均点については、当塾では把握しておりません。過去問の傾向から「出やすい単元」や「出題形式のクセ」はお伝えできます。
Q. 社会が苦手でも今から間に合いますか?
A. 苦手な分野によりますが、この学校の社会は歴史と公民が同時に出題される分、どちらか一方だけでも先に固めておくと、得点の土台になりやすい可能性があります。
Q. 定期テスト対策はいつから始めればいいですか?
A. 歴史と公民が同時並行で進むため、範囲発表を待ってから一気に詰め込むよりも、授業で扱った内容をその都度整理しておくほうが負担が少なくなります。
Q. 体験授業だけ受けて、入塾しなくても大丈夫ですか?
A. 2週間の無料体験授業をご用意しており、実際に受けてみて入塾が難しいと判断された場合は、お電話1本でお断りいただけます。フォームには入塾を決めていない段階でも利用できる「学習相談」の選択肢もあります。
Q. 松江第一中学校に通っていますが、社会の出題傾向を把握していますか?
A. 実際に使われた定期テストの現物にあたり、歴史と公民がどのように並行して出題されているかを分析しています。分野ごとの出やすい単元や出題形式の傾向はお伝えできます。
【松江第一中学校の社会でお悩みの保護者様へ】
「歴史も公民も、中途半端になっている気がする…」 「暗記は頑張っているのに、記述問題になると書けない…」
こうした不安に対して、当塾ではまず現状を確認するところから始めます。東都ゼミナールでは、通常授業と演習日を含む2週間の無料体験授業をご用意しています。実際に受けてみて入塾が難しいと判断された場合は、お電話1本でお断りいただいてかまいません。無理な勧誘は一切いたしません。
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